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その不調…、ひょっとしたら栄養失調のせい!?

SUMMARY

  1. ・今、注目されている「冬型栄養失調」とは?
  2. ・栄養失調によって肌やメンタル面にも影響が
  3. ・栄養はとるだけではだめ。吸収させなくては意味がない
  4. ・まとめ
暦上では春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続いています。みなさん、体調はいかがでしょうか? もし、最近疲れやすいと感じている人がいらっしゃったら、栄養が足りていないのかもしれません。 今日は冬ならではの栄養失調について、鎌倉元氣クリニック院長の松村浩道先生にお話を伺いました。 毎日の健康のために、ぜひお役立てください。  

今、注目されている「冬型栄養失調」とは?

一般的に夏は栄養不足に…というイメージがありますが、松村先生によると冬のほうがリスクが高くなるとのこと。 「冬は温度差が大きくなり、私たちの体は体温を維持するために多くのエネルギーを必要とします。その為、一年でいちばん基礎代謝が高くなる季節です。基礎代謝が上がるということは、それだけエネルギーも消費するということになります。つまりエネルギー産生に必要な栄養素、具体的にはビタミンB群、ビタミンC、マグネシウム、αリポ酸などが大量に消費されてしまうのです。その結果、栄養が不足しがちに…」 さらに冬ならではの寒冷刺激も原因のひとつ。寒冷刺激により交感神経が優位になることで活性酸素が生じ、それを除去するために大量の栄養素が使われてしまうのです。 「 体の基礎栄養素であるビタミンCは、感染症のリスクが高まる冬に多く消費されがちです。食事でとろうとしても今の時期の食事は加熱調理が多いため、調理過程で食材のビタミンが失われがち。いつも以上に意識して補っていく必要があります」  

栄養失調によって肌やメンタル面にも影響が

栄養失調の影響は健康面だけではありません。 「空気が乾燥している冬は、肌の水分が奪われやすく、特にコラーゲンが不足すると肌が乾燥しがちになります。コラーゲンのサポートにはビタミンCが不可欠。肌がどうしようもなく乾燥しているという人は、ビタミンCが不足しているかもしれません。」 さらに栄養不足はメンタル面への影響もあるといいます。 「ビタミンC、ビタミンB群、マグネシウム、銅、鉄などの栄養素は、神経伝達物質の合成にも関わっています。不足することでメンタル面にも不調をきたすこともあるのです。特に日照時間の短い冬は抑うつ傾向になりやすいと言われているので、精神を安定させるためにも十分な栄養が必要となります」

栄養はとるだけではだめ。吸収させなくては意味がない

食事やサプリメントで栄養素をしっかりとることも大切ですが、それだけでは足りない、と松村先生。 「大切なのはいかに吸収させるか、ということ。そこで注目したいのは腸内環境です。腸内に悪玉菌が多いと、せっかく栄養を入れても細菌に奪われてしまいます。腸内環境を整えて、きちんと吸収できる状態にすることが必須です」 そのためにはよく噛んで食事をすることがポイント。 「未消化の食べ物は悪玉菌のエサとなります。まずはバランスのよい食事を心がけ、しっかり咀嚼すること。そして十分に睡眠をとって適度に運動も行う。当たり前のようですが、それが免疫を高める意味でも確実な方法なのです」

まとめ

栄養素が不足すると私たちの健康の土台がくずれてしまいます。 特にビタミンCは体のいたるところで必要とされる栄養素。 バランスのよい食事に加え、Lypo-Cでもしっかり補っていきたいですね。 しっかり栄養をとって、春に向かって健やかにお過ごしください。
 
松村浩道(鎌倉元氣クリニック 院長)
<プロフィール> 平成5年日本医科大学卒業。同大学付属病院麻酔科学教室、関東逓信病院(現NTT東日本関東病院)ペインクリニック科、医療法人誠之会氏家病院ペインクリニック科・精神科等を経て、平成29年10月よりスピッククリニック(現・鎌倉元氣クリニック)院長。日本医療・環境オゾン学会副会長、同臨床研究部会長。日本レジリエンス医学研究所(米国ストレス研究所日本支部)代表。ペインクリニック専門医、温泉療法医、認定産業医。著書に「対人関係のイライラは医学的に9割解消できる」(マイナビ出版)「脳腸相関で未病を征す」(七星出版)がある


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